夢見る医者は オペ室に眠る

あれは最高のおっぱい

あの日、部屋で

数年前。秋の静かな夜。
突然、電話がかかってきて、相手の声は泣いていた。
長年のパートナーに裏切られたと。
そうか、パートナーいたんだっけと、
その時になって思い出す。

間接光だけの暗い部屋。
はらりと服を脱ぐと、大きな胸を包んだ下着が現れる。
ちょうど台所からの光が、逆光になって、
その身体のシルエットを描いていた。

自分の口が半開きになっている事に
しばらくして気づいて、慌てて閉じた。