夢見る医者は オペ室に眠る

あれは最高のおっぱい

艶やかは耳元で

薬剤師の後輩が遊びに来た。
ずっと一緒に仕事をしてきて、
綺麗な人だなとは思っていたけど
初めてプライベートで会った。

散々、職場の話で盛り上がった後、
ベランダで、ランプを焚きながら、
最後の寝酒を飲んだ。
日本酒の瓶のラベルが、ランプの光に照らされている。
ガラスに入れたスナックも良い味を出している。
ランプの向こうには、いつもの街の夜景が広がる。
夏の空気は濁っていて、
普段見えるスカイツリーは見えず、
残念だと言ったけど、彼女は楽しんでいた。

耳元で、「モテるでしょう?」と言われた。
俯いたまま、小さくそう言ったときの
艶美な風情が印象的だった。
彼女がモテる理由がよくわかった。
気づけば太陽が昇っていて、少し慌てた。