夢見る医者は オペ室に眠る

あれは最高のおっぱい

カラッとした日

ラジオを止めた。車内が突然静かになる。
窓を少し開けて、東京の自宅に向かう。
いつもの道路を通っていて、
こんなに静かな道だったんだと初めて気づいた。
小鳥のさえずりも聞こえた。

鎮静開始して、しばらくして亡くなった。
癌の進行も予想通り早かったし、
家族も、なぜだか本人に冷たく当たっていた。
カラッとした気持ちの良い祝日だった。
天気だけが彼の味方をしている様だった。
この世に名前も残さず死んでいったけど、
良い人だった。